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日本週間2011
2011年の日本週間は、現代津軽三味線コンサート、日本祭り、日本アート展、俳句コンクールなど、イベントが盛りだくさん。日本文化への興味拡大・理解促進だけでなく、震災支援への謝意表明というメッセージを、コスタリカ国内に広く伝えることができました。
現代津軽三味線コンサート
国際交流基金からの派遣で、現代津軽三味線グループOyama×Nittaとその仲間たち(和太鼓奏者シンタ、尺八奏者元永 拓)がコスタリカを訪問しました。
11月4日にカルタゴ市立劇場、5日にはサンホセ市内のモラサン公園、6日には国立劇場にて、伝統音楽から現代音楽まで多様な曲を、計3回の公演で披露してくれました。
伝統楽器を使った現代音楽というコンセプトは、コスタリカ人の嗜好に見事に合致し、これまで当地で見られなかった新たなジャンルであるため、非常に大きな反響を得ました。アーティストは観客参加型の演出を行い、またスペイン語で当地名物を交えた挨拶を行うなど、エンターテイメント性が高く、アーティスト本人の親しみやすさが人々の好感を呼んだようです。
モラサン公園での野外コンサートでは、当地の有名サルサ・グループ(グラミー賞受賞者含む)であるSon de Tikiziaと共演し、和楽器とサルサの共演という斬新なパフォーマンスを展開し、観客総立ちで踊り出しました。
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日本祭り
コスタリカ大学社会科学部において、11月12日は「伝統文化の日」、11月13日は「ポップカルチャーの日」のテーマで、2日間にわたり日本祭りが開催されました。
日本祭りは、コスタリカ国内のあらゆる日本文化愛好団体が結集してそれぞれの活動を発表する場として、毎年の日本週間の中で恒例行事となっており、2011年も伝統文化の日は生け花、武道、踊り、歌、盆栽、俳句等、ポップカルチャーの日はコスプレ、ダンス、ポップバンド、映画、マンガ・アニメなど、多くの団体(ほとんどがコスタリカ人)が参加し、日本文化を披露してくれました。
さらに、サンホセを代表する日本食レストラン6店舗も出店し、短時間で完売する人気でした。
一方、サンホセ日本人学校の生徒は、東日本大震災被災者支援として、日本祭りの会場において、自分たちが作った農作物や折り紙等を売ったり、募金活動をしたりしました。子供達が被災者の事を真剣に考え、そのための努力を発表するよい機会となったようです。
両日とも強い雨に見舞われたにも関わらず、人の波が途切れないほどの盛況でした。
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講演会
以下の講演会も、日本週間2011の枠内で行われました。
- JICAの講演「『BOSAI』プロジェクト」(Hotel Crown Corobicí, Salón Corcovado)
- 「日本文化・精神」(Escuela de Arte y Comunicación Visual, UNA)
- 並木大使による日本経済に関する講演「日本経済の奇跡」(Auditorio de la Facultad de Ciencias Sociales, UCR)
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日本・コスタリカ・アート展
11月8日~30日までナショナル大学芸術学科で日本・コスタリカ・アート展が実施されました。初日にはナショナル大学芸術学部教授による日本美術史講義も行われました。
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エルベルト・ボラーニョス個展
日本となじみの深い水彩画家(ナショナル大学芸術学部長)エルベルト・ボラーニョス氏の個展が、カルデロン・グアルディア美術館において、10月30日から11月26日まで開催されました。日本留学経験のある同氏の作品は、日本からインスピレーションを受けた独特の水彩画が主です。
俳句コンクール
第3回目を迎える俳句コンクールは、中米全国を対象とした大規模なコンクールとなりました。2012年5月に受賞者が選抜されました。
- 優勝: Julio Orlando Quimbayo (コロンビア人)
- 2位: Liliana Ureña (コスタリカ人)
- 3位: Daniel Motul (グアテマラ人)
日本のテレビドラマ「すずらん」放映
2011年10月より、当国ExtraTV 42チャンネルにおいて、スペイン語に葺き替えられた日本のテレビドラマ「すずらん」が放映されました。「すずらん」は日本文化普及を目的に、国際交流基金から無償で寄贈されたものです。
当地のドラマは中南米系の恋愛や犯罪を扱ったものばかりのなか、「すずらん」は人々の幸福という価値観をテーマにしたドラマで、この新しい視点が多くの人々の心を捉えたようです。また東日本大震災の年の放送であったこともあり、ドラマの中の日本人の精神性・規律といった価値に注目が集まりました。