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日本語学習者訪日研修 帰国後レポート



レイネル・ナバーロ(Reyner Navarro)さん(2014年参加)



アレハンドロ・セスペデス(Alejandro Céspedes)さん(2013年参加)PDF



姜元璽(Yuan Hsi Chiang)さん(2011年参加)


いろんな経験はできるけれど、人生は一度だけ。国際交流基金の日本語学習者訪日研修は私にとって大変大きな一つの経験でした。このプログラムで、通常の旅行では体験できないいろいろなことを見たりやったりしました。この経験によって、日本語や文化を理解し更により深く学ぼうと思いました。

最初に言えることは文化や地理的に遠く離れた60ヶ国以上の若者たちが一つの共通の日本語を学ぶ学習者として、研修に加わりました。ほとんどの参加者は日本語や日本に興味があったので、人種や言語や考え方を超えて、簡単に理解し合え、より深い友情関係作ることができました。

関西国際センターでのプラン以外に自転車でセンターの近くにある堤防を走ったり、ピアノでそれぞれの国の歌を歌ったり、食堂で話をしたり、これらの経験は皆にとって初めての様でしたが、すぐになれて、十分楽しむことができ、いい思い出でが作れました。



厳島神社にて     お菓子


センターでは日本語以外の習字や太鼓などを習いました。グループで旅行に出かけ、本やテレビでなどで見たり聞いたりしたことを実際に自分たちで計画しそれをやってみました。超未来的な都市を訪れたり、時速300キロを越える新幹線に乗車したり、それとは反対に車もない、まだ木の引き戸が残っていて、時が止まってしまったかのような島へ行き、日本人の中に残っている「心」を見ることができました。

このことで一つの小さな好奇心が、大きなものにかわり、すべて参加した人たちも違う形でさまざまな同じようなことを経験したことと思います。今日本語を学習している人たちにこういうチャンスがあるのを知って欲しいし、同じ経験をして欲しいです。うちのお婆さんはいつも「百聞不如一見」ということを言っていました。今はこの研修でこの言葉の意味が本当に分かりました。この経験はとても素晴らしいものの一つです。この機会を与えてくれた国際交流基金と日本大使館の皆様に大変感謝いたします。このプログラムが続くように期待し、より多くの日本語学習者が訪日できることを祈ります。



金閣寺にて浴衣姿の女性と    引き戸

仲間たちと     花



アンドレス・レイバさん(2010年参加)


   今年の七月一日から十五日まで、大阪府泉南郡にある関西国際センターへ行きました。コスタリカで行われた日本語試験でよい成績を取った賞品として、日本へ自分の腕を試しに行きました。

   世界中で、私と同じように日本語の勉強を頑張ってしている研修生たちと出会えました。みんな日本を賞賛し、豊かな文化と安定した経済に憧れています。

   そういうことで、今までの人生で最高の旅が始まりました。コスタリカを出発したその瞬間から、新しい経験ばかりでした。コスタリカと日本は随分離れているので、旅はさすがに厳しかったです。旅で苦労したけれど、やっとセンターに到着したとき、スタッフの皆さんに温かく歓迎していただいたおかげで、旅の疲れでも吹き飛びました。どんな悩みがあってもいつも手伝ってくれた受付の皆さんや、おいしい料理を作ってくれた食堂の人たち、いつでも私たちの安全を見守ってくれた警備員さんたちには、大変お世話になり、とても感謝しています。

   安全な環境のおかげで、日本語の勉強に集中することができました。やはり、二週間の間に日本語だけを聞き、日本語だけでしゃべると、すぐに慣れて、大変いい勉強になったと思います。新しい言葉を先生や友達に教えてもらったり、日本人と直接話してその速さになれたり、道や駅でたすねたりすることなど、毎日練習になりました。帰国してから、自分の力がずいぶん上がったことに始めて気づきました。頭の中で、せりふを日本語に変えることが上手になったと思いますが、もっと語彙と漢字の勉強が必要だと気がつきました。

   実習以外にも、センターの先生たちは私たちにたくさん新しいことを教えてくれました。私たちと一緒に旅行したとき、大阪や京都などについて説明したり、いつもスケジュールを守ることの大切さを教えてくれたり、いろいろな活動にも参加してくれたりしたので、とても楽しい時間を過ごせました。センターの授業でも、わからないところがあったらいつも手伝ってくれて、「間違ってもいい、勉強になるから」という大切な表現を教えてくれました。


  

   旅行では、したいことと見たいものがたくさんありましたから、二週間だけでは十分ではなかったかもしれません。ほかの研修生たちもきっと同じような気持ちだったでしょう。でも、二週間だからこそ、私はプログラムの皆さんと一緒に作った強い友情をこれからもっと大切にしていきたいです。

   二週間でも、初めて体験したことは多かったです。特に料理では、ラーメン、うどん、そば、お好み焼き、てんぷら、たこ焼き、いろいろなおいしい食べ物を味わうことができました。その上、文化的な活動もありました。茶道と書道の授業に通って、日本の伝統について詳しく学ぶこともできました。

   それから、ホームビジットで、日本人の家に行って習慣と生活について知ることもできました。私たちを歓迎してくれた家族の皆さんに改めてお礼を言いたいです。一緒に過ごした時間は確かに短かったのですが、大事なことがわかりました。言語、人種、宗教と、私たちには違うところがたくさんあるかもしれませんが、みんな人間であり、人間らしくちゃんと生きているのです。ですから、中身はみんな同じなので、心が通じ合えるのだと思いました。

   たくさん日本の有名なところへ行けたのは良かったです。京都の金閣寺と清水寺では、とてもいい写真が取れました。それから、旅館に泊まることや、新幹線に乗ることも、ずっと前からしたかったことなので、とてもいい思い出になりました。広島でも原爆ドームと平和記念資料館を見学したとき、原子爆弾の恐ろしさをみてみんな心が痛みました。その後で、宮島へ行って、すばらしい景色を見れました。厳島神社で、大鳥居の下まで歩いて行ったことは決して忘れられない経験のひとつになりました。東京では、秋葉原、渋谷、原宿、東京タワーへ行きました。電車に慣れるのはちょっと時間がかかりましたが、困ったこというより、結構楽しめたと思います。最後に大阪で、遊びに行ったところはとても良かったです。

   心斎橋、日本橋、なんば駅、海遊館、そこで友達と一緒に一番楽しい時間を過ごせました。

   最後に、新しくできたすばらしい友達にメッセージを贈ろうと思います。皆さんと出会えてとても良かったです。絶対にまた会える日まで一生懸命頑張りましょう。私たちの間にどんな距離があっても、私たちは日本語を使ってつながることができます。これからも、日本語をどんどん話して、どんどん勉強して、どんどん楽しんでいきましょう。

   ありがとうございました。



  


マルコ・オバンドさん(2009年参加)


   僕は、日本語を勉強し始めた時に、日本語のおかげでこんなにすごい経験ができるのは全然思えませんでした。なぜかというと、この旅行のようなことは夢だけだと思いました。

    僕は思ったより早く日本に行くことが出来ました、そして、僕は予想していたより日本はすごかったです。最初は、このプログラムに参加できると大使館の方が言った時に、「うそ!」しか言えなかったのです。何年間前からこの旅行をずっと待っていたのに、やっと来日した時に全然信じられませんでした、最後まで夢みたいな経験でした。

    この日本の体験をきっかけに、僕の人生が本当に変わりました、これで本当に目指している夢が叶える気がします。ですから、僕にとっての貴重な経験です。

    日本語を勉強して行くうちに、言語だけではなく、文化や考え方などの色々な面白いことを学びました。ですから、日本を体験したり、現代の日本の社会と伝統的なことを見たりして、本当に役に立ちました。そしてもちろん、日本語の興味も非常に強くなりました。僕の日本語をもっとよくしたいですから、前よりも一生懸命勉強頑張って勉強したいです。そして友達に、この経験のことのたくさん話しをしたいです。

    ある日のクラスで勉強していたその“変な言葉”を実際につかって、漢字をどこでも見て、色々な日本人と話せるのが、すごく役に立ちました。例えばコンビ二に行ったり、日本語で話せたりして、それだけでも、「今までの勉強は無駄じゃなかったな」と思って、自信と日本語の刺激がすごく上がりました。

    日本の文化についてたくさん学びました、そしてたくさん日本人に会って話せました。すごく短い期間でしたのに、経験したことや学んだことは数えきれません。そこでたくさん国々の人々と一緒にすごく楽しい時間を過ごしたからです。その人達から面白いことをたくさん聞きました。皆さんが日本にいたのに、世界のその国々の文化の部分を経験することができした。実は50カ国の人々と、そんなに遠い場所に会うなんて、その前は想像したことがなかったのです。宗教や母語はともかくとして、皆が仲良くなったのが僕にとっての大切な思い出です。日本とそこで会えたすばらしい人達を思い出して、「なつかしいなー」と帰国した後からずっと思っています。

    実は、今僕は日本と関係のない将来を想像できません。ですからもっと勉強して頑張って、いつかそこで働くのは今の夢です。僕にとって、日本語は言語だけではなく、僕の生活と夢の部分になりました。日本に行ったことは本当にかけがえのない経験で、日本語との関係をずいぶん強くしました。また行ける日を今からお楽しみにしています。そして、国際交流基金と日本国大使館の方々に心から感謝しています。




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