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開発協力プレスツアーの実施
2015年10月から11月にかけて、日・コスタリカ外交関係樹立80周年記念番組作成のため、当国の国営放送であるカナル13の記者を対象に開発協力プレスツアーを実施しました。プレスツアー及び番組放映を通して、資金協力、技術協力、草の根無償・人間の安全保障協力、JICAボランティア及び専門家派遣など、多岐にわたる日本の協力をコスタリカの人々に紹介し、日本とコスタリカの関わり、開発協力の歴史とその成果を広く知ってもらうことで、日・コスタリカ間の友好関係がより深まることが期待されています。
1. グアナカステ・プンタレナス地域プレスツアー (10月21日及び22日)
(1) グアナカステ地熱発電所の見学
我が国の円借款で建設された、コスタリカ発の地熱発電所であるミラバジェス地熱発電所(1985年11月E/N署名)を視察しました。同発電所では発電所長から発電所の歴史、初の地熱発電所の意義の説明を受けた後、施設内を見学しました。同施設では日本製の機材が使われており、日本の地熱技術に対して高い信頼が寄せられている様子を見ることが出来ました。コスタリカはクリーン・エネルギーをはじめ環境問題への関心が非常に高い国ですが、日本も環境問題を対コスタリカ援助重点分野としており、2013年には新たにラスパイラスⅡ、ボウリンケンⅡに対する有償資金協力の実施も決定しています。
(2)コミュニティ開発ジュニア・ボランティアの活動視察
また、グアナカステ地方で活動している安村ジュニア・ボランティア及びプンタレナス地方で活動している宮崎ジュニア・ボランティアの活動を視察し、インタビューを行いました。二人は今年で50周年を迎える青年海外協力隊の中でも、首都から遠く離れた地で現地の人々のコミュニティに密着した活動を行っています。
安村隊員は日本での経験を世界の人のために役立てたいと思い隊員を志しました。コスタリカに着任して半年ですが、カウンターパートからも信頼され、着実に活動に取り組んでいる様子がうかがえました。アランシビア村で生活改善・栄養改善のための活動を行っている宮崎隊員は、活動開始から1年が経ち、少しづつ活動の効果が出ていると言います。村人の女性の中には「彼が来てから体重が減った」と嬉しそうに話してくれる人もいました。
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(グアナカステ地熱発電所) | (グアナカステ地熱発電所) | (栄養学講習会) |
2. エレディア・リモン地域プレスツアー (11月11日及び12日)
(1) 参加型生物多様性保全推進プロジェクトの視察
エレディア件アルデア村の統合農家を訪問し、参加型生物多様性保全推進プロジェクトを推進している大澤専門家及び菊池専門家の活動視察を行いました。両専門家はバラ・デル・コロラド野生生物保護区を中心に当国の環境エネルギー省と協力して活動を行っています。同保護区では、人間を排除することで環境を守るのではなく、住民の参加を得つつ環境保全を進めることを目指しています。統合農家では、燃料、肥料等を自給自足で賄うための取り組みが行われおり、環境に配慮した形で農作物が生産されており、コスタリカ内外で高い注目を集めています。
(2) 農産物加工ジュニア・ボランティアの活動視察
プレスツアー2日目は、リモン県でパナマ国境沿いの先住民ブリブリ族の産業振興に取り組んでいる、上野ジュニア・ボランティアの活動先を視察しました。上野隊員は、チョコレート製品の生産、販売を指導し、経済的に貧しい先住民族地域の人々が自らの産業を持てるよう協力しています。加工チョコレートは勿論、ココア、日本では大人気のスーパーフード、カカオニブも取り扱っており、販売経路の拡大が今後の課題です。
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(大澤専門家インタビュー) | (フェリアでの商品販売) |
3.また、篠原駐コスタリカ大使へのインタビューを実施したほか、JICAコスタリカ支所の協力を得て、11月10日に行われた海外青年協力隊50周年記念会合、サント・ドミンゴの野球ジュニア・ボランティア隊員、グレシアの環境保全ジュニア・ボランティア隊員らへの取材も行いました。

(海外青年協力隊50周年記念会合)
番組は以下の通り放送されました。動画
でもご確認いただけます。
日・コスタリカ外交関係樹立80周年記念番組
- 12月12日(土) 16:00~
東日本大震災後の復興と防災協力 - 12月19日(土) 16:00~
開発協力:資金協力と技術協力(グアナカステ地熱発電所と地デジ導入) - 1月 2日(土) 16:00~
開発協力:JICA専門家とボランティア(環境保全、産業振興等)