グアナカステ地熱開発セクターローン・サブプロジェクト「ボリンケンI」借款契約(L/A)署名式の実施

平成29年6月23日
入柿JICA理事,オブレゴンコスタリカ電力公社総裁,ソリス大統領,ファジャス第一副大統領及び伊藤大使

6月20日,大統領府において,グアナカステ地熱開発セクターローン・サブプロジェクト,「ボリンケンI」のL/A署名式が実施されました。署名は入柿JICA理事とオブレゴンコスタリカ電力公社(ICE)総裁が行い,ソリス大統領,ファジャス第一副大統領及び伊藤大使が式典に同席しました。

本件,地熱開発セクターローンは,コスタリカ北西部のグアナカステ県に3つの地熱発電所(ラス・パイラスII,ボリンケンI及びボリンケンII)を建設し,コスタリカの再生可能エネルギー促進及び持続的な発展に寄与するものです。2013年に供与限度額560.86億円でE/Nが締結されました。ボリンケンI建設に対しては,260億円(総事業費の約65%)の借款が供与されます。

オブレゴンICE総裁は,コスタリカ初の地熱発電所ミラバジェスIへの円借款をはじめ,日本は技術研修と融資両面で,コスタリカの再生可能エネルギー政策促進への取組を支えてきた,長い協力の歴史を有する国であるとして,感謝を表明しました。入柿JICA理事は,国際社会においても気候変動問題に積極的に取り組んでいるコスタリカは尊敬出来る国であり,ICEとJICAが良好な関係を築いていることを嬉しく思っている旨,また日本政府が質の高いインフラの普及を重視している旨述べました。さらに,ソリス大統領からは,今回の署名を祝福しつつ,日本政府からの最良の条件の下での融資に対して,日本政府へ厚く感謝するとの挨拶がありました。