コスタリカの基本情報
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(コスタリカの国旗) | (コスタリカの国章) |
国名
国名は「コスタリカ共和国」。(英:The Republic of Costa Rica、西:La República de Costa Rica)
「コスタリカ」とはスペイン語で「富める海岸」という意味です。
国旗
コスタリカの国旗に使われているそれぞれの色は、青が青空、白が平和、赤が自由のために命を落とした人々の血を表しています。
コスタリカの国章は、上から、青い冠型のリボンには銀色の文字で「中米」(América Central)と記され、盾の上端は、団結と勝利を意味する2本のミルトの葉と共に、白いリボンで結ばれ、そこには金色の文字で「コスタリカ共和国」(República de Costa Rica)と記されています。盾の中の絵について、7つの白い星はコスタリカの7県(サンホセ、アラフエラ、カルタゴ、エレディア、グアナカステ、プンタレナス、リモン)を表しています。手前には太平洋、奥には日の出と共にカリブ海、二つの海には世界を繋ぐ商船、そして中央には三つの火山を含む高地(コスタリカ領土)が描かれています。
なお、国章の付いた国旗は、政府関係機関のみ使用可能とされています。
国歌
国歌はホセ・マリア・セレドン作詞、マヌエル・マリア・グティエレス作曲。4章より成り、第1章は「気高い祖国、美しい国旗の生命がもたらす、青空の下に純白の平和が存在する」、第2章は「実り多い労働により子供達、農民達は永遠の尊敬と名誉を勝ち取った」、第3章は「栄光を汚そうとする者に対しては、粗末な道具を武器に変えて立ち向かう」、第4章は「庇護と糧をもたらす豊かな大地である祖国で、労働と平和を希求する」という趣旨の歌詞となっています。
つまり、母なる大地である祖国は、市民に食糧や福祉、安全をもたらす存在であり、これを維持するためには、市民の労働と平和が不可欠ということを表しています。
国教
憲法第76条により、国の宗教はローマン・カトリックとされていますが、普遍的倫理と良俗に反しない他の信仰の自由な行使を妨げるものではありません。事実カトリック教徒は47.5%で、無宗教27%、福音派・ペンテコステ派19.8%、エホバの証人1.4%、プロテスタント1.2%、モルモン教0.3%、イスラム教0.1%、その他2.7% (2021年コスタリカ大学による調査)と、国内には多くの宗教が存在します。
言語
公用語はスペイン語ですが、「コスタリカ先住民族の言語の維持及び促進に留意する」こととされています。観光地,中~高級ホテル,空港カウンター、旅行会社などでは英語も通用しますが、それ以外の場所では通用しない場合もあります。
人口・民族
人口は約521万人(2023年世界銀行)です。首都サンホセ市始め、カルタゴ市、エレディア市、アラフエラ市等で構成される首都圏(GAM)には、全人口の約51%の人々が生活しています(2018年、国家統計局(INEC)調査)。
スペイン系白人及び先住民との混血(メスティーソ)の住民が大半ですが、その他、白人・黒人の混血(ムラート)、ニカラグア人、先住民、アフロ・黒人系、中国人等の方々が住んでいます。
面積・国境
コスタリカは南北アメリカ大陸を結ぶ地峡地帯に位置する面積約5万1,000km2(ほぼ日本の九州と四国を合わせた大きさ)の国です。
北緯10度(日本の最南端は北緯20度)の緯線、西経84度の経線が国の中央を通っています。北は約300kmの国境線でニカラグアと、南東は約350kmの国境線でパナマに接しています。東はカリブ海に面し、単調な海岸線が約200km続くのに対し、西は太平洋に面し、半島や湾が入り組んでおり海岸線の総延長は約1,000kmにも及んでいます。
地形
国土の約半分は海抜500m以上の高地(首都サンホセ市は海抜1,150m)で、北からグアナカステ火山脈、ティララン火山脈、中央火山脈、タラマンカ山脈が連なり、この国の中央を背骨のように走っています。中央山脈の南にある中央盆地は、海抜900~1,500mの緩やかな起伏地形となっており、首都圏を構成しています。
太平洋岸は山脈が海岸まで迫っているため、川は短く流れは急で、北部のグアナカステ地方と南部のゴルフィート地方を除いてほとんど平野はありません。一方、カリブ海側は高低の少ない密林に覆われた広い平野が海岸まで広がっています。
気候
当国の季節は大きく乾期(夏)と雨期(冬)に分かれ、概して12月~4月が乾期、5月~11月が雨期に当たります。乾期にはほとんど雨は降らず、日中の日差しが強い上に強い風が吹き、かなり埃っぽい時期といえます。他方雨期には午後ほぼ毎日雨が降り、湿度も高くなるので蒸し暑さを感じることもあります。
低地のカリブ海側や太平洋側の低地部は年平均気温摂氏30度の熱帯ですが、サンホセ市を中心とする中央盆地の平均気温は摂氏25度前後で年間を通して大きな変化はありません。サンホセの湿度は年間平均約76.3%、年間降雨量は約2300mmです。太平洋、カリブ海沿岸の低地は高温多湿の熱帯性気候を有しています。
日本との時差
マイナス15時間
通貨
現地通貨はコロン(Colon)で、対米ドルレートは、US$1=495コロン(2025年5月現在)。
その他、治安や保健衛生等、生活環境に関する最新情報は、出入国・滞在情報からご確認ください。