文部科学省国費留学生が伊藤大使を表敬訪問しました。

平成29年8月30日

((左からカロル・サンチェスさん、カタリナ・ヒメネスさん、エスティバリス・ナルバエスさん、アンドレス・モラさん、伊藤大使)

  日本政府(文部科学省)は、教育を通して日本と世界各国の相互理解、国際協力の推進を図ることを目的とした外国人国費留学制度を設けており、選考された留学生に対しては、渡航費や学費、生活費等の奨学金が国費で支給されます。

  同制度を利用して日本の大学で修学したコスタリカ人学生は今までに160名を超え、今回新たに4人の留学生が、それぞれ教員研修留学(3名)と日本語・日本文化留学(1名)の選考試験に合格し、9月の日本への出発を前に伊藤大使を表敬訪問しました。

  熊本大学に留学するアンドレス・モラさんは、音楽教育を専門としており、音楽を通じて青少年の健全な育成と感性豊かな創造性を育みながら、子供達の明るい未来のために同専門をより深く研究したいと考えています。

  エスティバリス・ナルバエスさんは、コスタリカにおける英語教育システムやカリキュラムに関する知識を深化させることを目的に長崎大学で英語教育を学びます。また、留学後は日本での経験を生かして日本とコスタリカ両国の架け橋になりたいと考えています。

  カタリナ・ヒメネスさんは、神戸大学で「日本とコスタリカにおける英語教育システムに関する比較研究」を行います。先進的な日本の英語教育を学ぶことで、コスタリカにおける英語教育のレベル向上を図りたいと強く考えています。

  アンドレスさん、エスティバリスさん、カタリナさんは、何れも現職の初等・中等教育機関の教員の方で、本留学では教員研修留学にて日本に渡航し、日本の大学において学校教育に関する研究を行います。

  カロル・サンチェスさんは、日本語・日本文化留学により同志社大学で日本語能力の向上と日本の伝統文化に関する研究に取り組みます。また、将来は、コスタリカの大学で日本語教師になることを目指しながら、日本とコスタリカ両国の文化・学術交流の促進に貢献したいと考えています。

  伊藤大使は、4人の留学生に、「各々の専門分野の研究に努め、コスタリカの将来を担う人材になって下さい。また、政治、文化、社会等様々な分野から日本への造詣を深め、日本とコスタリカの架け橋となって両国の友好親善のために取り組んで下さい。」と激励しました。