国立ナショナル大学で「日本人の宗教観」に関する講演会を開催しました!

平成30年5月3日

(講演に参加したUNA国際関係学科の皆さん)

  5月2日,日本大使館は,国立ナショナル大学(UNA)において,同大学の国際関係学科の学生の皆さん(約30名)を対象に,「日本人の宗教観(Mi teoría sobre la religión en Japón)」と題する講演を開催しました。

  講演では日本では憲法で信仰の自由が保障されており,神道,仏教,キリスト教,イスラム教等様々な宗教が信仰されている。中でも神道及び仏教は歴史的な背景もあって,多くの日本人が信仰している。日本人の宗教観の特色として,異なる文化や宗教を受け入れる寛容さと柔軟さがあり,多くの日本人は仏教施設であるお寺をお参りしたその足で,神道の施設である神社にお参りすることや,キリスト教の教会で祈りを捧げることに何の不思議も感じていない。これは日本の伝統的宗教である神道において「八百万の神々」といって神が無限におられるといった思想が根強く残っていることによると考えられること紹介しました。

  また,神道では自然界に存在する海,山,川,木,岩等にいたるまで「八百万の神々」が姿を変えたもので,決して粗末にしてはいけない,天災事変は神々の怒りであるという教えもあって,日本人は自然を愛し,自然におののき,自然とともに生きている。日本人の宗教観には,春夏秋冬・四季折々につけ様々な表情を見せる美しくも,厳しい日本の自然と密接に関係しているとことを紹介しました。

  講演後,学生の皆さんからは,(1)お寺と神社の違い,(2)日本における宗教行事,(3)信仰の自由の具体的例等について質問するなど最後まで熱心に聞いてくれました。

  日本大使館では,皆さんのご要望に応じて,日本に関する政治,経済,文化,社会等について,当館の館員があなたの大学や教育機関を訪問して,説明させていただきますので,ご希望がありましたら日本大使館まで連絡下さい。