カリコム4カ国に対する医療機材供与を通じた保健システム強化のための支援(国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)連携による無償資金協力)の書簡の署名・交換の実施

令和3年3月18日
(左から)小松大使、ロッシUNOPSコスタリカ事務所長(UNOPS事務所にて)
(左から)小松大使、ロドリゲス・トリニダード・トバゴ参事官、ロッシUNOPSコスタリカ事務所長(UNOPS事務所にて)
 3月8日、国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)事務所において、小松親次郎大使とアレハンドロ・ロッシ(UNOPS)コスタリカ事務所長との間で、供与額4.99億円の令和2年度対カリコム(注)4カ国無償資金協力「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。(本来であれば、トリニダード・トバゴで行われるはずでしたが、コロナ禍による渡航制限のため、カリブ諸国も管轄する当国UNOPS事務所で挙行されました。)アネサ・アリ・ロドリゲス・トリニダード・トバゴ大使館参事官も参加しました。

 署名式で小松大使は、日本は、ベリーズ、ガイアナ、スリナム及びトリニダード・トバゴ4カ国との友好親善関係と緊密な連携を引き続き強化し、世界とともにコロナ禍との戦いに取り組む所存であると述べました。

 ロッシ事務所長は、UNOPSは、日本政府と世界規模で協力をしてきたとおり、カリブ諸国の保健当局と協力し、世界的な感染拡大への対応と保健制度改善に貢献できる資機材の調達においては、公正な公共管理のもと、最高水準の対応をすると述べました。

 エイムリー・ブラウン・トリニダード・トバゴ外務・カリコム担当大臣がビデオ参加し、日本政府による本医療機材供与への指導力と視野に謝意を表すると共に、本支援は、日本とトリニダード・トバゴ、ひいては日本とカリコムとの強固な関係を示す証左であると述べました。

 本支援は、中南米カリブ地域で、コロナ禍の影響が広範囲にわたっていることに対し、UNOPSを通じ、救急車、医療用ベッド、心電計等の保健・医療関連機材を供与するもので、各国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与することが期待されます。

 日本国政府は、今後ともカリブ各国との友好関係と相互理解を促進し、小島嶼国特有の課題等を踏まえた支援を実施していく考えです。