「カルデロン病院医療機材整備計画」引渡式

令和4年10月3日
Inauguracion
participantes de la ceremonia
equipo donado
9月27日、カルデロン病院にて、令和3年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「カルデロン病院医療機材整備計画」の引渡式が行われ、小松親次郎大使と被供与団体であるプロジェクト・ダニエル協会のアナ・リヒア・エチェベリア委員、タシアノ・レモス同病院院長、マルコ・ウマーニャ同副院長、ジャンカルロ・ロドリゲス同血液腫瘍科長、フアン・エンリケ・リッチモンド同血液内科長、クリスティーナ・アコン同医師、白方信行当館参事官らが出席しました。
 
本案件は骨髄等の移植に向けた細胞の保存処理を行うための医療機材4点(83,915米ドル)の供与を通じて、カルデロン病院並びに当国東部(リモン県、カルタゴ県、サンホセ県東部)の白血病等腫瘍の患者が円滑に移植治療を受けられる機会を提供し、救命を可能にするものです。
 
小松大使は、被供与団体を含めた非営利団体や医療従事者の貢献に対して賞賛するとともに、今回の供与は当国における患者の救命、並びに医療の質の向上につながり、両国の関係性をさらに強化するものであると述べました。
 
本案件の被供与団体であるプロジェクト・ダニエル協会は主に青少年のがんや他慢性疾患の患者への様々な支援を行っている団体です。式に出席した同協会のエチェベリア委員は、今回の供与を通じ、カルデロン病院にて骨髄移植が実施可能になり、白血病等患者の生活の質が向上されることを感謝し、大変うれしく思うと話されました。
 
また医療機材の供与先となり、これにより骨髄・造血幹細胞の保存処理室が新設されたカルデロン病院のレモス院長は当国並びに中米のがん治療の発展において日本が重要な役割を担ってきたこと、また今回の医療機材の供与はより迅速で高度な移植治療を可能にするものであり、多くの患者や家族に希望を与えるものであると述べられました。
 
現在、カルデロン病院は当国の東医療管轄区(対応人口150万人)最大の国立総合病院であり、同病院血液内科は年間5千人以上の外来患者、平均260名の入院患者を受け入れています。本供与を通じて、年間50~150件の骨髄・造血幹細胞移植の実施が可能となる見通しです。