令和5年度Juntos!!対日理解促進交流プログラム活動報告(セバスティアン・スニガさん)

令和6年5月24日
oficial 講談中のスニガ氏
本年2月に実施された令和5年度Juntos!!対日理解促進交流プログラムに、コスタリカ代表としてセバスティアン・スニガさんが参加されました。本プログラムは、中南米各国で様々な分野において日本との関係強化に貢献することが期待される若者を対象に、日本に対する理解と関心の向上を目指し、日本での研修を受講してもらうものです。

今回のテーマは気候変動・防災であり、長崎(雲仙岳災害記念館、平和祈念公園・平和祈念資料館)、福岡(北九州市環境ミュージアム)への地方訪問のほか、外務省での報告会等の研修を実施しました。

 
museo 北九州市環境ミュージアムにて
memorial 長崎平和祈念公園にて
スニガさんは現在、コスタリカ工科大学(TEC)のプラズマ研究室・核プラズマ科学研究会で、気候変動・災害管理に関する代表アドバイザーを務めています。また、国家科学普及プログラム(CONARE)のデータサイエンティストでもあります。
Monte fuji 飛行機から見た富士山(スニガ氏撮影)
以下、スニガさんより同研修に参加した感想をいただきましたので、ご紹介します。

「Juntosプログラムでの経験は、私のキャリアに大きな影響を与えました。長崎、北九州、東京といった都市を訪れることで、私は日本の豊かな歴史と現代の複雑さに浸ることができました。長崎では、原爆投下後の様子を目の当たりにしたことで、核エネルギーが戦争に使用された場合に与える影響に対する認識が高まり、持続可能な代替案を模索することへの決意を新たにしました。北九州市では、かつて公害に苦しんでいた都市が、緑豊かで持続可能な都市へと変貌を遂げたことに感動し、公益のための地域社会のコミットメントについて学ぶ良い経験となりました。この進化は、環境破壊を緩和し、市民の生活の質を改善するための革新と都市計画の力を私に教えてくれました。また、東京では、新旧の融合が、日本社会で伝統と現代性がいかに共存しているかを示しており、適応力と回復力について貴重な教訓を与えてくれました。」
reunion コスタリカ帰国時、当館松本参事官及び原口書記官と面会
当館は、日本と中南米の架け橋となるような人材育成及び人脈構築のために今後とも尽力していく所存です。