2025年日・中米交流年及び外交関係樹立90周年祝賀記念レセプション開催報告


2025年5月5日、大使公邸において、2025年日・中米交流年及び外交関係樹立90周年祝賀記念レセプションを開催いたしました。本レセプションは、5月5日、コスタリカ外務省で開催された第19回日本・中米「対話と協力」フォーラムに合わせて行われました。同フォーラムは、1995年から日本と中米統合機構(SICA)の加盟国8か国(ベリーズ、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマ、ドミニカ共和国)で開催している次官級(中米側)の政策対話であり、日本からは野口泰外務省中南米局長が参加しました。コスタリカは2025年上半期のSICA議長国を務めています。

レセプションには、アンドレ・ティノコ外務大臣、ペラルタ二国間担当外務次官等のコスタリカ外務省関係者のほか、オルドニェス・グアテマラ外務省多国間総局地域統合局長、ロドリゲス・ホンジュラス外務・国際協力省次官、駐コスタリカSICA加盟国大使らが参加しました。

レセプションでの挨拶において、野口中南米局長は、「コスタリカ外務省に対し、今般の第19回日本・中米『対話と協力』フォーラムの調整及び運営に感謝申し上げます。本年は、2025年日・中米交流年かつ、中米5か国とは外交関係樹立90周年の節目に当たることから、SICA全加盟国と共にお祝いしたいと思います」と祝意を述べ、本年下半期に東京で開催予定の日・中米外相会合について触れました。また、SICA加盟国と日本の友好と繁栄を願い、参加者らと乾杯しました。

アンドレ外相は、「日本・中米外交関係樹立90周年記念行事の一環として、兄弟国とこの場を共に分かち合うことを光栄に思います。コスタリカは、我々が友好と友愛に基づく関係を築き、基本的な普遍的価値観と、より豊かで開かれた安全な世界という共同ビジョンを共有していることを歓迎します。2025年4月、私は在任中3度目となる訪日の際、岩屋外務大臣と日・コスタリカ政策協議に関する署名を行い、二国間及び多国間関係の関心事項に関する構造的かつ継続的な対話の強化に向けた一歩となりました」と述べられました。また、日本政府による関心と支援が今般の第19回日本・中米「対話と協力」フォーラムの実現の鍵となったとしつつ、日本による対SICA加盟国への経済協力に謝意を表明しました。そして、「建設的な対話への明確な意志と未来へのビジョンのおかげで、今般のフォーラムは成功裏に終了したと伺っています。我々の地域と日本との共同作業が、両国民にとって貴重な実を結ぶことを確信しています」と締めくくられました。
本年は、コスタリカを含む中米5か国と日本の外交関係樹立90周年の節目に当たることから、「2025年日・中米交流年」と位置づけ、日本及び中米各国において、様々な記念行事が行われています。