第21回日本語弁論大会が開催されました
(大会参加者及び来賓)
(短)入賞者
(長)優勝者
令和7年10月19日、国立ナショナル大学において、第21回日本語弁論大会が開催されました。同大会は、国際交流基金の協力のもと、当館とコスタリカ日本語教師会が共同して開催しました。
この大会は、コスタリカの日本語学習者(約1000名)を対象に、日頃の日本語学習の成果を発表する場を設け、日本語学習意欲の向上とコスタリカにおける日本語の普及を促進することを目的として実施されています。パンデミックの時期を除き、2000年からほぼ毎年開催してきた当大会は、今年で第21回を迎えました。
今年の弁論大会は、(1)短い弁論(初心者からJLPTのN5レベル)、(2)長い弁論(N4レベル)、(3)スーパー(N3以上)と従来と異なる3つのカテゴリに分かれて実施されました。スーパーカテゴリーを新設したことにより、これまで出場できなかった中上級レベルの学習者(日本語教師含む)の参加が可能になりました。
また、今大会の新たな試みとして、全レベルの出場者に、発表の後、日本語教師または審査員からの質疑応答の時間が設けられました。暗唱だけを求めるのではなく、真のコミュニケーション能力を問う発表、審査方法で実施することが目標です。
審査員として、有吉勝秀在コスタリカ日本国大使、吉田憲JICAコスタリカ支所所長、森克彦日本人会会長、半山章人サンホセ日本人学校校長、國頭あさひ国際交流基金メキシコ日本文化センター日本語上級専門家、ソフィア・アジェルディス中米カリブ日本語教師教育ネットワーク理事の6名が参加しました。
有吉大使は、閉会の挨拶において、出場者全員の実に内容の濃いスピーチに感銘を受けたとして称賛及び激励の言葉をかけられました。また、メキシコから参加された日本語教育専門家の國頭先生とニカラグアから参加された中米カリブ日本語教育ネットワーク理事のアジェルディス先生は、専門家としての観点から出場者に適切な助言をされました。
本大会の各カテゴリの入賞者は次のとおりです。
[弁論(短)部門] 森克彦日本人会会長から表彰状が授与されました。
1位: Raquel María Quirós Durán (日本文化センター)「自然に神を見出す」
2位: Julio Palma López (日本文化センター)「日本旅行後の人生-いい考え方の練習」
3位: Esteban Alvarado Alfaro (日本文化センター)「私の日本旅行」
[弁論(長)部門] 半山章人サンホセ日本人学校校長から表彰状が授与されました。
1位: Emmanuel Solano Núñez (独学)「木漏れ日-待ちて、生きる」
審査員特別賞受賞者
Lucía Vargas Conejo (サンタマリアデグアダルーペ高)「猫の島」
Susana Vega Quesada (コスタリカ大学)「挑戦する価値はある」
María Alejandra Loaiza Caraballo (美難日本語学校)「延期された夢がくれた宝物」