「ロカ・ケマダ中高校寄宿舎建設計画」引渡式
令和7年11月29日
2025年11月13日、カルタゴ県カベカル先住民居住区アルト・デ・チリポのロカ・ケマダ中高校にて、平成30年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「ロカ・ケマダ中高校寄宿舎建設計画」の引渡式が行われ、本館から松本参事官、被供与団体であるロカ・ケマダ中高校からビジャヌエバ校長、学校運営委員会からオラレス副会長、教育省からは教育省先住民専門分門のサリナス部長らが出席しました。
本案件では89,000米ドルを贈与し、新寄宿舎(寝室10,台所1,広間1,トイレ2,浴室2の16室計198m2)を2棟、建設しました。これにより、以前授業を受けるため険しい山道や川を渡って片道5時間以上も歩いていた生徒たちが授業に集中することが可能になりました。特にこの先住民地域は生活会話を母語のカベカル語を使用し、小学校までは母国語で授業を行います。そのため、スペイン語を学び、大学への進学と就職を可能にする中高校は特に大事で、現在通学している149人の生徒達だけではなくアルト・デ・チリポの住民の生活改善に多大な貢献しています。
ヘレン・ビジャヌエバ校長は、冒頭「毎日5時間以上歩いて通学していた生徒たちがここに宿泊できるようになりました。ありがとうございます。」と日本語で述べました。この寄宿舎は生徒と本校の先生方の宿舎としてのみならず、子供がいる本校女子生徒が学校を辞めないように授業中は託児室に預けられること(注:生徒の親は仕事で不在になり自宅に子供を残せないため。なお、生徒以外の、仕事を持つ村民も託児できる)、学校だけではなくカベカル先住民居住区アルト・チリポ全体に大いに貢献するものだ、述べました。これを可能にした、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じた日本国民と日本政府の支援に対し謝意を表明しました。
フランクリン・オラレス副会長は、「2005年にコスタリカの教育省が建築した中学・高校から始まり、日本大使館から同校の寄宿舎を供与いただいた。村の発展に貢献してくれた日本国民とコスタリカの教育省に感謝したい。特に寄宿舎は他の村でも必要だが無いため、本件は天からの贈り物のようなものだ」と述べました。これを可能にした日本人の兄弟たちに謝意を示しつつ、今後も日本とコスタリカ先住民の絆を紡いでいきたいと述べました。
エノック・サリナス部長は、「教育の大切さと就学継続」は日本とコスタリカで共通のイデオロギーであり、「この宿泊施設が、文化的ルーツ、夢、知識を育み、特にアルト・チリポの先住民カベカル族をはじめとする先住民族のアイデンティティが栄える教育の場となりますように」と願いました。
松本参事官は、「ロカ・ケマダ中高校寄宿舎建設計画の引渡式への参加と本案件がコミュニティーに大変貢献してる事を嬉しく思う」と述べました。これからは通学の距離が子供たちの教育の妨げにならないこと、教育環境が改善されたこと、教育を受ける権利を平等に享受できるに言及したほか、皆様の努力と献身のおかげで本案件が実現し、この度引渡式が可能になったことを誇りに思うと述べました。さらに、寄宿舎の維持管理を怠らず、たくさんの生徒たちの教育を支えるため末永く使用してほしいと述べました。
以上
本案件では89,000米ドルを贈与し、新寄宿舎(寝室10,台所1,広間1,トイレ2,浴室2の16室計198m2)を2棟、建設しました。これにより、以前授業を受けるため険しい山道や川を渡って片道5時間以上も歩いていた生徒たちが授業に集中することが可能になりました。特にこの先住民地域は生活会話を母語のカベカル語を使用し、小学校までは母国語で授業を行います。そのため、スペイン語を学び、大学への進学と就職を可能にする中高校は特に大事で、現在通学している149人の生徒達だけではなくアルト・デ・チリポの住民の生活改善に多大な貢献しています。
ヘレン・ビジャヌエバ校長は、冒頭「毎日5時間以上歩いて通学していた生徒たちがここに宿泊できるようになりました。ありがとうございます。」と日本語で述べました。この寄宿舎は生徒と本校の先生方の宿舎としてのみならず、子供がいる本校女子生徒が学校を辞めないように授業中は託児室に預けられること(注:生徒の親は仕事で不在になり自宅に子供を残せないため。なお、生徒以外の、仕事を持つ村民も託児できる)、学校だけではなくカベカル先住民居住区アルト・チリポ全体に大いに貢献するものだ、述べました。これを可能にした、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じた日本国民と日本政府の支援に対し謝意を表明しました。
フランクリン・オラレス副会長は、「2005年にコスタリカの教育省が建築した中学・高校から始まり、日本大使館から同校の寄宿舎を供与いただいた。村の発展に貢献してくれた日本国民とコスタリカの教育省に感謝したい。特に寄宿舎は他の村でも必要だが無いため、本件は天からの贈り物のようなものだ」と述べました。これを可能にした日本人の兄弟たちに謝意を示しつつ、今後も日本とコスタリカ先住民の絆を紡いでいきたいと述べました。
エノック・サリナス部長は、「教育の大切さと就学継続」は日本とコスタリカで共通のイデオロギーであり、「この宿泊施設が、文化的ルーツ、夢、知識を育み、特にアルト・チリポの先住民カベカル族をはじめとする先住民族のアイデンティティが栄える教育の場となりますように」と願いました。
松本参事官は、「ロカ・ケマダ中高校寄宿舎建設計画の引渡式への参加と本案件がコミュニティーに大変貢献してる事を嬉しく思う」と述べました。これからは通学の距離が子供たちの教育の妨げにならないこと、教育環境が改善されたこと、教育を受ける権利を平等に享受できるに言及したほか、皆様の努力と献身のおかげで本案件が実現し、この度引渡式が可能になったことを誇りに思うと述べました。さらに、寄宿舎の維持管理を怠らず、たくさんの生徒たちの教育を支えるため末永く使用してほしいと述べました。
以上