平成29年度 海上保安庁練習船「こじま」の寄港

平成29年6月12日

(入港式)

  5月24日から27日にかけて,海上保安大学校所属練習船「こじま」が当地に寄港しました。「こじま」は海上保安庁の幹部候補生の航海演習のため,毎年世界一周を行っており,当地への寄港は2015年に続き2回目です。「こじま」の乗組員は,コスタリカ沿岸警備隊との交流事業のほか,コスタリカ太平洋港湾公社(INCOP),プンタレナス市の協力を得て,様々なイベントを実施,参加し,コスタリカの人々との友好を深めました。

  24日,プンタレナス港に入港した「こじま」の乗組員は,INCOP主催による入港式で地元の皆様から盛大な歓迎をうけました。入港式で,七浦船長は,美しいコスタリカの国に入港出来たことを光栄に思うと共に,コスタリカの人々との交流を通じ,実習生の見聞が広まることを期待している旨述べました。ロハスINCOP総裁からは,こじまのプンタレナス寄港に対する歓迎の意と,日本のコスタリカに対する様々な協力への謝意が伝えられました。

  また,24日午後にはコスタリカ沿岸警備隊カルデラ支部を訪問し,七浦船長がアリアス沿岸警備隊総司令,マドリガル・カルデラ支部長と会談しました。「こじま」実習生達は,コスタリカ沿岸警備隊の麻薬取り締まりにかかる業務内容等について学びました。今回のこじまコスタリカ寄港に際し,海上保安庁は,コスタリカ沿岸警備隊士官候補生2名をこじまの遠洋航海に招待しました。2名のコスタリカ沿岸警備隊が,コスタリカから米国ボルチモアまでの「こじま」にのり,様々な実習を受ける予定です。アリアス沿岸警備隊総司令は,これを契機とし,日本とコスタリカの海上保安機関同士の交流が一層促進することを願っていると述べました。

  25日には,プンタレナス市民等に対する「こじま」の一般見学会が開催されました。地元小学校6校から60名の小学生が訪問したほか,多くの人々で賑わいました。午後にはこじま実習生がデリナ・ウルビーナ・デ・ゲバラ小学校を訪問し,日本紹介,海難救助にかかる講習を行いました。同日夜に開催された船上レセプションは,アリアス沿岸警備隊総司令,ロハスINCOP総裁,ラミレス国会議長,ギジェン外務省儀典長ほか,多くの国会議員や関係者の参加を得て,盛大に開催されました。伊藤大使は,レセプションにおいて,「こじま」の寄港に協力いただいた方々に改めて謝意を表明するとともに,日・コスタリカの一層の関係促進を期待している旨述べました。

  27日に開催されたプンタレナス日本祭りにも,実習生がゲスト参加し,柔道,逮捕術,応援団のデモンストレーションを行い,大きな拍手で受けました。「こじま」は,米国ボルチモア,フランスのマルセイユ,シンガポール,フィリピンに寄港した後,8月2日に日本の広島呉港に帰船する予定です。

  海上保安庁練習船「こじま」関連事業にご参加,ご協力いただいた皆様に,改めて感謝申し上げます。日本大使館は,今後も日コスタリカ関係の一層の促進に向けて取り組んで参ります。

 
(コスタリカ沿岸警備隊演習見学)  (コスタリカ沿岸警備隊との交流事業)
 
(一般公開)  (小学校訪問)