JICAコスタリカ支所事業50周年式典への出席
令和6年9月27日
2024年8月30日、JICAコスタリカ支所による当国での協力事業50周年に際し、ホテルクラウンプラザにて記念式典が行われました。本式典には、コスタリカ政府関係者やカウンターパートの方々等が参列し、JICAコスタリカ支所が築き上げた両国の友好・協力関係の強さが改めて示されました。
本式典には、日本から来訪した宮崎桂JICA副理事長がスピーチの中で、「JICAによる協力事業の実績にはそれぞれ歴史があり、JICAの活動は、知識・技術・技能の伝達だけでなく、コスタリカと日本の将来の友好の基礎となる人と人との絆の創造において、非常に意義のあるものです」と述べられました。
続いて、アンドレ外相は、「技術協力プロジェクトやボランティア派遣等の様々な協力を通じて、JICAはコスタリカとの相互の信頼関係を発展させ、気候変動、持続可能な漁業、廃棄物管理、中小企業支援、農村開発、下水道の改善等、我が国にとって、また我が国で最も脆弱な地域における幅広い優先分野の課題に取り組んできました」と述べられました。
マルロン・ナバーロ・アルバレス国家計画経済政策省(MIDEPLAN)次官は、「長年にわたるJICAの協力に感謝の意を表します。 50年にわたり、我々は日本の協力の原則とアプローチを尊重し、調整及び共同作業において最も緊密な連携を維持してきました」と述べられました。
有吉大使は、「JICAが行ってきた活動は、JICAだけでなく、事業を一緒に実施するカウンターパート、当国で活動する日本人ボランティア、日本での研修に参加するコスタリカ人の方々等、この関係を強化する様々な交流を通じて、皆さんが行ってきたものです。これは協働であり、日本側の一方的な支援ではなく、日本人とコスタリカ人が互いに手を携えてきたものです」と語りました。
本式典では、プログラムの一環として、JICAコスタリカ支所の大澤正喜企画調査員が、コスタリカにおけるJICAの協力の歩みと歴史について紹介しました。また、かつて元日本人ボランティアの八木哲夫氏の指導を受けた生徒が今度は先生となり、音楽学校「Twinklers-Talent Education Center」の生徒達がバイオリンの演奏を披露しました。
最後に、吉田憲JICAコスタリカ支所長は、これまでの50年にわたりJICAと協力してきた個人・団体の功績を称え、以下の方々に「JICA所長賞」を授与しました。
●ルイス・アルベルト・ロハス・ボラーニョス氏(自然区域保全庁(SINAC)元長官)(技術協力プロジェクト「参加型生物多様性保全推進プロジェクト」他のカウンターパートとして協力。)
●パウラ・マリア・アリアス・アルタビア氏(全国障害者評議会(CONAPDIS)ブルンカ支部長)(技術協力プロジェクト「ブルンカ地方における人間の安全保障を重視した地域住民参加の総合リハビリテーション強化プロジェクト」他のカウンターパートとして協力。)
●笹川剛氏(元JICA専門家。コスタリカにおける胃がんの早期発見のための能力開発と人材育成に貢献。)
●八木哲夫氏(元JICAボランティア。1974年に当国2代目のボランティアとしてコスタリカに派遣され、日本のスズキ音楽教育メソッド等による若年層の音楽家育成に尽力。)
●JICA帰国研修員の会(ACEAJA)(1987年、JICAの「知識共創プログラム」の元研修生たちによって設立。)
●コスタリカスポーツ協会(ICODER)(文化省スポーツ局時代から50年にわたり、日本のスポーツ開発関係者の受入れに協力。初期の協力隊員が紹介した日本の国民体育大会をモデルとしたスポーツの全国大会を継続実施している。)
●Asociación Mainstream(日本拠点の非営利団体。JICA草の根技術協力を活用した国際協力を通じて障害者の自立生活促進に貢献。)
JICAによるコスタリカでの協力事業は、主に地熱エネルギー、環境、社会的包摂、防災等、国家の成長にとって重要な分野での技術協力及び有償資金協力に重点を置いてきました。サンホセ県のピリス水力発電所や、グアナカステ県に広がるミラバジェス地熱発電所、ボリンケンI、II、ラス・パイラスII地熱発電所は、JICAの有償資金協力により建設され、再エネ発電率約99%(注:2023年は水不足により94.5%)を誇るコスタリカのエネルギー供給を支えています。
当館としても、761名を超える日本人ボランティアの派遣、637名を超える日本人専門家の派遣、そして当国のカウンターパートの献身的な努力のおかげで、様々なプロジェクトを通じて築かれた長年の友人としての関係を見守ってこれたことを光栄に思います。
また、長年にわたりコスタリカと日本の協力関係が発展したことで、JICAはすでにコスタリカと三角協力を実施し、中南米地域の他の国々の発展にも貢献しています。当館は、コスタリカの条件やニーズに沿った持続可能な発展を実現すべく、今後もJICAコスタリカ支所と協力していきます。
本式典には、日本から来訪した宮崎桂JICA副理事長がスピーチの中で、「JICAによる協力事業の実績にはそれぞれ歴史があり、JICAの活動は、知識・技術・技能の伝達だけでなく、コスタリカと日本の将来の友好の基礎となる人と人との絆の創造において、非常に意義のあるものです」と述べられました。
続いて、アンドレ外相は、「技術協力プロジェクトやボランティア派遣等の様々な協力を通じて、JICAはコスタリカとの相互の信頼関係を発展させ、気候変動、持続可能な漁業、廃棄物管理、中小企業支援、農村開発、下水道の改善等、我が国にとって、また我が国で最も脆弱な地域における幅広い優先分野の課題に取り組んできました」と述べられました。
マルロン・ナバーロ・アルバレス国家計画経済政策省(MIDEPLAN)次官は、「長年にわたるJICAの協力に感謝の意を表します。 50年にわたり、我々は日本の協力の原則とアプローチを尊重し、調整及び共同作業において最も緊密な連携を維持してきました」と述べられました。
有吉大使は、「JICAが行ってきた活動は、JICAだけでなく、事業を一緒に実施するカウンターパート、当国で活動する日本人ボランティア、日本での研修に参加するコスタリカ人の方々等、この関係を強化する様々な交流を通じて、皆さんが行ってきたものです。これは協働であり、日本側の一方的な支援ではなく、日本人とコスタリカ人が互いに手を携えてきたものです」と語りました。
本式典では、プログラムの一環として、JICAコスタリカ支所の大澤正喜企画調査員が、コスタリカにおけるJICAの協力の歩みと歴史について紹介しました。また、かつて元日本人ボランティアの八木哲夫氏の指導を受けた生徒が今度は先生となり、音楽学校「Twinklers-Talent Education Center」の生徒達がバイオリンの演奏を披露しました。
最後に、吉田憲JICAコスタリカ支所長は、これまでの50年にわたりJICAと協力してきた個人・団体の功績を称え、以下の方々に「JICA所長賞」を授与しました。
●ルイス・アルベルト・ロハス・ボラーニョス氏(自然区域保全庁(SINAC)元長官)(技術協力プロジェクト「参加型生物多様性保全推進プロジェクト」他のカウンターパートとして協力。)
●パウラ・マリア・アリアス・アルタビア氏(全国障害者評議会(CONAPDIS)ブルンカ支部長)(技術協力プロジェクト「ブルンカ地方における人間の安全保障を重視した地域住民参加の総合リハビリテーション強化プロジェクト」他のカウンターパートとして協力。)
●笹川剛氏(元JICA専門家。コスタリカにおける胃がんの早期発見のための能力開発と人材育成に貢献。)
●八木哲夫氏(元JICAボランティア。1974年に当国2代目のボランティアとしてコスタリカに派遣され、日本のスズキ音楽教育メソッド等による若年層の音楽家育成に尽力。)
●JICA帰国研修員の会(ACEAJA)(1987年、JICAの「知識共創プログラム」の元研修生たちによって設立。)
●コスタリカスポーツ協会(ICODER)(文化省スポーツ局時代から50年にわたり、日本のスポーツ開発関係者の受入れに協力。初期の協力隊員が紹介した日本の国民体育大会をモデルとしたスポーツの全国大会を継続実施している。)
●Asociación Mainstream(日本拠点の非営利団体。JICA草の根技術協力を活用した国際協力を通じて障害者の自立生活促進に貢献。)
JICAによるコスタリカでの協力事業は、主に地熱エネルギー、環境、社会的包摂、防災等、国家の成長にとって重要な分野での技術協力及び有償資金協力に重点を置いてきました。サンホセ県のピリス水力発電所や、グアナカステ県に広がるミラバジェス地熱発電所、ボリンケンI、II、ラス・パイラスII地熱発電所は、JICAの有償資金協力により建設され、再エネ発電率約99%(注:2023年は水不足により94.5%)を誇るコスタリカのエネルギー供給を支えています。
当館としても、761名を超える日本人ボランティアの派遣、637名を超える日本人専門家の派遣、そして当国のカウンターパートの献身的な努力のおかげで、様々なプロジェクトを通じて築かれた長年の友人としての関係を見守ってこれたことを光栄に思います。
また、長年にわたりコスタリカと日本の協力関係が発展したことで、JICAはすでにコスタリカと三角協力を実施し、中南米地域の他の国々の発展にも貢献しています。当館は、コスタリカの条件やニーズに沿った持続可能な発展を実現すべく、今後もJICAコスタリカ支所と協力していきます。