日本・コスタリカ関係概観

2019/3/28

(コスタリカ・日友好議連の皆さん)

開発協力

   コスタリカに対する開発協力は、国別方針で示された(「環境保全(気候変動対策及び都市環境改善・自然環境保全)」、「産業振興(中小企業を中心とした産業基盤整備)」「社会的弱者支援(障害者)」)の3つの重点分野を中心に、JICAと連携しながら実施しています。

   技術協力では生産性向上、生活改善、防災、一村一品運動、地デジなどの分野において技術移転をおこなっています。コスタリカ人研修員の日本受け入れでは2014年までに2000名以上を受け入れ、専門家・青年海外協力隊員・シニア海外ボランティアを600名以上派遣しています。

   草の根・人間の安全保障無償スキームによる実施案件数は246件(1989年~2018年度分まで)を実施、有償資金協力では1973年のカルデラ港建設計画からスタートし、2013年のグアナカステ地熱開発計画まであわせ、合計7件(総額1,222,41億円)実施されています。2006年3月31日に交換公文書署名が行われた「サンホセ首都圏環境改善事業」(総額150億円)に対する円借款供与案件では、2015年9月に100万人以上に裨益するロス・タホス下水処理場が完成し、サンホセの河川汚染防止及び住民の健康改善に向け、大きな第一歩となりました。



貿易投資

   コスタリカ貿易振興機構(PROCOMER)の発表数値によると、2018年のコスタリカの対日輸出総額(FOB)は2.4億ドル、輸入総額(CIF)は4.1億ドルとなっています。(ただし、同年の我が国貿易統計では対日輸出額は427.6億円、同輸入額が307億円と,コスタリカ側の貿易黒字となっている。)主な対日輸出品目は、医療機器、コーヒー、濃縮果汁です。コスタリカはFOODEXへの参加等を通じて、果物の加工品等の対日輸出促進を目指しています。対日輸入品目は医療機器をはじめとした電子部品、自動車、家電、鉄又は非合金鋼のフラットロール製品などです。現在は対日輸出額の約85%を医療機器が占めています。自動車に関しては、2018年の新車市場の約55%をトヨタ、スズキ、日産などの日本車が占めています。

   コスタリカに進出している主な日系企業はパナソニック、ブリヂストン、豊田通商、ソニー、エプソン、テルモ(マイクロベンション)、マネックス・グループ、リコー、富士通等があり、2018年現在、進出企業数は中小を含めると約30社です。



マルチの場における協力

   コスタリカと日本は、自由、民主主義、平和・軍縮、法の支配、環境等の基本的価値を共有する国際社会におけるパートナーです。国連をはじめとした国際機関において、協力を深めています。 また、中米8カ国が加盟する中米統合機構(SICA)と日本は、1995年より毎年、政策協議(日本・中米「対話と協力」フォーラム)を実施しています2005年には「日本・中米首脳会談」が東京で開催され,日・中米関係の中長期的な協力の指針となる「東京宣言」及び「行動計画」が採択されました。また,2010年1月の日・SICA外相会合においては,日本のSICA域外オブザーバーが認められたほか,経済交流活性化に向けた施策の検討と提言を行うことを目的とする,日・中米双方の有識者等から成る日・中米経済交流促進ワーキングチームが設置され,これまで3回会合を行っています。2015年には、第2回日・中米ビジネス・フォーラムがグアテマラで開催されました。

   さらに、日本とコスタリカは中南米とアジアの36カ国が参加する中南米アジア協力フォーラム(FEALAC)のメンバー国でもあります。2015年には外相会合がサンホセで開催され、日本からは中山副大臣(当時)が参加し、アジアと中南米協力深化に向けた「サンホセ宣言」が採択されました。



コスタリカ・日友好議連

   2014年9月、コスタリカ国会において、コスタリカ・日友好議連が発足しました。現在の代表はラウラ・ギド・ペレス議員(カルタゴ選出)、事務局長はミレイディ・アルバラード・アリアス議員(グアナカステ選出)です。2019年3月現在、総勢24名が参加しています(国会議員総数57名)。2019年3月には友好議連のみなさんを招いてレセプションを行いました



文化・スポーツ交流

   在コスタリカ日本大使館では、例年、数多くの文化事業を実施しています。当地では、日本のアニメ・漫画は非常に人気です。また、伝統文化への関心も高く、親日的な国です。例えば、2003年よりサンホセ市やプンタレナス市など各地で実施している「日本文化週間」には、毎年大勢の市民が訪れます。そこでは、文化面における諸行事のみならず、政治、経済、経済協力、観光、姉妹都市交流など幅広い分野において日本を紹介し、毎年多くのコスタリカ人の参加を得ています。2019年1月にサンホセ市内の子供博物館で開催した「日本文化週間2019」には19,000人あまりのコスタリカ人が参加するなど盛り上がりをみせています。

   岡山市とサンホセ市は1969年1月に姉妹都市関係を締結しました。2019年1月には岡山市・サンホセ市姉妹都市締結50周年を記念して、大森雅夫岡山市長を団長とする岡山市公式訪問団及び岡山市民親善訪問団(40名)の皆さんがコスタリカを訪問し、ジョニー・アラヤ・サンホセ市長を表敬訪問したほか、岡山紹介写真展、備前焼展、岡山城東高校合唱団とサンホセ市吹奏楽団ジョイントコンサート、山地真美・コスタリカ青少年交響楽団ジョイント・コンサート等様々な文化交流事業を行いました。

   スポーツ交流も活発に行われています。JICAのスポーツボランティア隊員が野球をはじめ、柔道、卓球、体操、フェンシング等の分野で活動しています。当地で特に人気の高いスポーツであるサッカーに関しても、2015年にはサッカーU16、U22コスタリカ代表が訪日し、国際大会への出場及び親善試合を行いました。日本の武道でもある柔道では、2016年から日本大使杯全国柔道大会を開催し、柔道の普及と発展にも貢献しており、2019年の大会には全国から650名もの柔道家が集いました。2015年5月には日本オリンピック委員会とコスタリカオリンピック委員会によるパートナーシップ協定が締結され、2020年の東京オリンピックに向けて、ますます両国のスポーツ交流が盛んになっています。