コスタリカ工科大学でヒロシマ・ナガサキ原爆講演会,ポスター展を開催しました

平成30年8月8日

(コスタリカ工科大学でのヒロシマ・ナガサキ原爆講演会,ポスター展)

  日本大使館は,コスタリカ工科大学(TEC)が8月6~10日の日程で開催している「広島,長崎への原爆投下について考える週間」の平和事業において,ヒロシマ・ナガサキ原爆講演会,同ポスター展,折り紙ワークショップ等を同大学との共催で開催しました。同事業には,当館木村参事官,アレキサンダー・ベロカル同大学副学長をはじめ、同大学学生及び教授等約350名が参加しました。

  講演会の冒頭,参加者全員により,原爆で亡くなられた方々のご冥福を祈るため黙祷を捧げました。ベロカル副学長は「今から73年前の8月6日と9日、人類史上初めての原子爆弾が広島と長崎に投下され、多くの尊い命が一瞬のうちに失われ、一命をとりとめた方々にも、被爆という耐え難い苦難の日々が強いられました。私たちは広島と長崎で起きた惨禍が二度と繰り返すことなく,核兵器のない平和の世界を実現するため,一人一人が努力を積み重ねていくことが重要です。学生の皆さんはこの事業に参加することで,広島,長崎への原爆投下について理解を深めながら,平和の尊さ,原爆の悲劇について考えて欲しい。」と述べました。

  当館木村参事官は,「広島・長崎における原子爆弾:核兵器のない世界への探求」と題する講演を行い,73年前,人類史上はじめて原爆が投下され壊滅的な被害を被った広島市における人的,物的な被害状況について述べ,特に原爆投下により放出された放射能に人体を蝕まれた数十万にともいわれる被爆者の実態等について説明しました。また,核兵器のない平和の世界を構築するための日本の取り組みを紹介するとともに,2016年5月にオバマ大統領が広島を訪問した際に,核兵器が人類にもたらす脅威について語り、核兵器のない世界を実現するために努力すると語ったことを伝えながら,私たち一人一人が核兵器のない平和な世界を実現するための努力を継続することが重要であると語りました。

  最後にコスタリカ折り紙協会の協力により,参加者全員で平和のシンボルでもある折り鶴を折りました。コスタリカ工科大学では,この事業の開催期間中に同大学の学生の皆さんの手により1000羽の折り鶴を折り,原爆で亡くなられた方々のご冥福と原爆のない世界平和実現への願いを込めて,広島市,長崎市に贈呈する予定です。
   

 
(木村参事官による「広島・長崎における原爆」に関する講演)  (ベロカルTEC副学長によるスピーチ)
 
(ヒロシマ・ナガサキ原爆ポスター展を鑑賞するTECの学生の皆さん)  (ヒロシマ・ナガサキ原爆ポスター展を鑑賞するTECの学生の皆さん)
 
(折り鶴の折り方を教えるコスタリカ折り紙協会のウレーニャさん)  (折り鶴を折る講演会参加者の皆さん)