ヒロシマ・ナガサキ原爆ポスター展・講演会がはじまりました!

令和元年5月14日

(左から,伊藤大使,エスキベル元駐日大使,サロンUNA学長,ヌニェス哲文学部長、サボリオ同学科長)

  5月13日(月)国立ナショナル大学哲文学部の大サロンで「ナショナル大学でヒロシマ・ナガサキ原爆ポスター展・講演会」の開会式を開催しました。

  開会式で伊藤大使は,「74年前,人類史上初めての原子爆弾が広島と長崎に投下され,この二つの爆弾により一瞬にして20万人とも言われる貴い命が失われました。この広島と長崎で起きた惨禍が二度と繰り返さないため,「核兵器のない世界」の実現に向けた歩みを着実に前に進める努力をすることが,今を生きる私たちの責務であると考えており,その思いからこの原爆ポスター展及び講演会を開催しました。」と挨拶しました。

  ナショナル大学のサロン学長は,「広島と長崎に投下された原爆により,何十万人もの人々が肉体的だけでなく精神的に辛く,絶対に忘れられない爪あとを残すような凄まじい体験をしました。しかしながら,この世界に原爆がある限り,この惨事が二度と起きないとは断言できない。我々は原爆が存在していることを知りながら,それを許容することはできない。愛は憎しみに勝り、真実は嘘に勝る。愛と真実を持って,これに立ち向かっていけなければなりません。」と挨拶しました。

  開会式の後に行われたラウラ・エスキベル元駐日コスタリカ大使による「広島」をテーマにした講演では「74年前の8月6日,一発の原爆が広島を廃墟と化し,何万人もの人々の命を一瞬にして奪い去り,生きる希望さえも奪ってしまった。「広島には75年間は草木も生えないだろう」といわれたが、焼けこげたガレキの間から赤いカンナの花が咲き,これを見た広島の人々は,生きる勇気と希望を持ち,明るい未来を信じて前を向きながら懸命に努力しました。74年後の今日,広島には100万人を超える人々が生活を営み,日本は世界有数の経済大国になりました。私は広島を幾度も訪れ,広島の人々のその努力に感銘を受けました。」と語りました。

  このヒロシマ・ナガサキ原爆ポスター展・講演会では,5月24日まで開催し,16日(木)に広島市出身で,広島市被爆体験伝承者で,今は平和大学の学生である沖本直子さんによる講演会及び原爆に関する紙芝居を開催します。

  また,5月20日には74年前に投下された原爆により被爆された森川高明さんを広島からお招きし,広島に投下された原爆の惨禍について,自らのご経験に基づいてお話をしていただきます。また,その日は折り鶴のワークショップも開催します。

  これらの講演会やワークショップに一般の方々も招待させていただきますので,皆様も是非参加下さい。
         

 
(伊藤大使挨拶)  (サロンUNA学長挨拶)
 
(エスキベル元駐日大使の講演会)  (サ開会式・講演会に参加した皆さん)